資格は取ったら取りっぱなしでいいものと、更新が必要なものがあります。
例えば日商簿記検定は合格すればある意味終わりです。
ただ、日商簿記検定を受験する方は、将来、会計や経理の仕事をしたいと考えている方や就職・転職活動で資格取得してもなんらかの業務で会計が関係してくるので、資格を取得した知識は生きていると思われます。
人気資格ですが、判断が難しいのがFP資格。
1・2・3級ファイナンシャル・プランニング技能士資格は国家資格で、一度取得すれば一生有効です。
登録の手続や入会の手続は必要なく資格を名乗れますし、更新の手続はありません。
片やAFP・CFPは民間資格であり、更新の手続があります。
資格取得後、簿記のように、通常の生活で使うかというと?な面があると思います。
生命保険の加入、不動産の取得、相続等で学んだ知識が生かされるかもしれませんが、こうしたことに関連する法律はコロコロ変わる訳ですから、「私の勉強していた時はこうだった」が通用しないことの方が多いと思います。
では、知識が陳腐化しないために、FP協会に所属した方がいいのか?
これは、賛否両論だと思います。
例えば、2級FP技能士を独学で合格し、その後FP協会に所属しようと思ったら以下のようなルートになります。
・FP協会のAFPになるには、FP協会の定める認定講習を受講しないといけません。
AFP認定研修について | 日本FP協会 AFP認定研修の検索
利用する学校で費用は異なります。
・AFP認定講習を修了、FP協会に登録することで晴れてAFPとなることが出来ます。
資格認定会員の会費は入会金10,000円、年会費12,000円です。
FP協会に所属し続けると年会費は毎年発生します。
・AFPとなると、資格更新のための継続教育単位が必要となります。
(2年間でAFP15単位・CFP30単位)
AFPの上位資格であるCFPを科目合格すると1科目につき7.5単位取得出来たりします。
受験料:1科目5,400円から
・更新するには、FPの倫理を含む3科目を修了する必要もあります。
いろいろな団体でFPの単位認定講習を開催してます。
費用を抑えようとするなら、所属する支部での継続教育研修会の参加がいいかと思います。
このように見ると、資格維持費が意外と発生します。
これが、金融機関や不動産関係で仕事をしているなら業務に直接役立ちますが、普通のサラリーマンが、FP協会に属していて役に立っているかといえば、若干、疑問にも思える部分もあります(笑)
FP協会に所属すると、FPだけの勉強会グループに参加することが出来、FP以外の資格を有する方もいらっしゃるので、職場以外にも繋がりを持つ機会が増えるので有益だと思いますが、それをうまく活用できるかが問題だと思います。
取得する前も、取得した後も、資格を生かすも殺すも自分次第だなと思います。